2008年6月19日木曜日

モデルハウスの不思議と元気な工務店

以前、住宅の工業化について書きましたが、
何でも、昭和43年あたりにこれを唄って、数多くのメーカーが参入して、さまざまな提案を行ったそうです。
たしかに、コンテナみたいに部屋を積み上げるとか、窓も開けてあるコンクリート板を組み立てるとか、いろんな提案がありました。いずれも「工場で作るから品質が安定している」と唄ってました。
「大きく膨らむ~夢、ゆめ、ゆめ~」というCMソングが生まれたのはその頃か。
当時の大衆には爆発的には受けず、段々と在来工法に近づいていったそうです。今では工務店に丸投げに近い住宅メーカーが多いとのこと。

この歴史を聞いて「そうか!」と思ったのが、住宅展示場のモデルハウス。各住宅メーカーがいろいろ特徴を競ってますが、いずれも聞いてみれば「何でもできますよ」となり、特徴が見えない。高いオプション料金がかかる設備を見せ付けられながら話を聞き、あとは打ち合わせ場所になるだけ。コストを考えるとかなり不思議な存在です。

もし、これが工業製品ならばメーカーごとに作りも考えも全く異なるので、住宅展示場も車のショールームみたいに「試乗」の意味があったのでしょう。その頃の商習慣というか購買習慣が残っているので、無駄なコストをかけながらモデルハウスを建て、建て主もそこに行くのでしょう。過去の遺産というか負債というか、かけなくとも良いコストは、結局住宅のコスト高につながっているはずです。

どの住宅メーカーでもさして変わらないなら、下請けの工務店に直接頼めば余計なコストがかからない。でも、住宅への要望は多様化しているので、大工さんは最新のデザインができない。建築家に頼むには敷居が高い。ならば、工務店が建築家と組むかデザイン組織を持てば良い。という事で、ユニークな活動をしている工務店が増えています。その中で、私のお気に入り工務店をいくつか紹介します。勝手に私が選んだだけですので、何ら私とは関係ない工務店さんです。webを訪問すると、各社のユニークな活動が伺え、勉強になります。

東京組
「日本の町並みを美しくしたい」「世界の常識を東京組の常識に」
日本の建材の質が低いと、会長自らイタリアや中国に飛び、工房を巡り輸入し、ワインやチーズを大量に用意して、リラックスしながら家作りを打ち合わせられる設計室を作るなど、楽しく美しい家作りを目指す人に魅力的な工務店です。
iPodお持ちの方は、Podcast 「Buona Sera! SETAGAYA」がお勧めです。

相羽建設
OMソーラーにこだわり、建築家とのコラボレーションを行っている工務店。
「木造ドミノ建築」はグッドデザイン賞をとっています。ソーラーハウスの分譲地「ソーラータウン」を企画したり、地元の木材を活用したり、見学会や勉強会を数多く開催し、施主の皆さんが仲良く集っているのも印象的です。

キャナエル設計
住宅にかかるコストにこだわったデザイナー住宅専門の工務店です。モデルハウスも営業も持たず、誠実な対応で満足度の高い(難易度が高い)住宅を建てています。

エコワークス
ロハスな暮らしに拘った家を作る、工務店、設計事務所です。OMソーラーを利用した採涼システムを自社開発するなど、エコに対する情熱は相当なものです。社長自らが施主を訪問し、ブログを書くなど、誠実かつエネルギッシュな活躍をされています。


さて、冒頭に書いた工業化住宅ですが、マンション流行りの今なら、受け入れられるかもしれません。いや、そういう方ならマンション買うか。ならば、低価格工業化マンションが今後のトレンドになるのではないかと勝手に想像しています。

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