書店の平積みでこんなタイトルの新書を見つけました。読んでみて、なかなか興味深いなーと思います。本の主張は、
・不動産の資産価値は、売りやすく価格下落が低いかで見る
・不動産の価値は、街の価値で決まる
・街の価値は、街の歴史から推察できる
といった感じです。ぜひ、本を買って読むべきと思います。
一般的な不動産価格はこうして決まる という明確な主張です。
一斉入居のニュータウンが一斉に高齢化して、街が衰退するといったシナリオは実際起きている話で、説得力があります。高齢化で需要が衰退した街は、小児医療サービスや買い物などの都市インフラも衰弱しますから。
資産を増やすためではなく、資産を目減りさせないための防衛策として不動産価値を語った本として、画期的だと思います。
専門家に対しておこがましく少々異議を言うとしてら、
転売する際の不動産価値を見るという点は同意できますが、これだけにこだわると過大な借金を背負う事にもなりかねません。将来価値を予測して購入しても、本当に予測が100%当たるとは言えません。その点は本の中でも触れられているので、異議というか、本のタイトルに「幸せ」があるので、改めての注意事項といった感じです。
この本を深読みすると、
資産目減りリスクを低くするには、値落ちが低い物、元々の価格が低い物件を選ぶという選択肢もあります。新築より中古の方が値落ちは低いし、既に人気薄の地域の中古物件はそれ以上人気が落ちないという意味でもリスクは低い。防災上問題のある地域は論外ですが、そんな「人の行く裏を行く」方法もあります。これから人気が上がりそうな街は、既に価格に織り込まれている事があるので、慎重に選んだ方が良いでしょう。
高い土地には高いなりの理由がある・・・それは合点。でも、その土地が高い理由はあなたにとって本当に必要な理由なのか・・・・それはやはりよく考えるべきでしょう。
本にも部分的に触れられていますが、もう一つ気がかりな事があります。
都心回帰に付和雷同して、都心のタワーマンションに住むのは、私にとっては恐ろしい事です。中央沿線や京王沿線は、関東大震災に懲りた人達が移り住んで発展しました。なのに都心回帰したらどうなるでしょう?震災が再度起きたら、大正時代より膨れ上がった東京都心人口を支える完璧な救助体制など土台無理。マンションの給水タンクが尽きた後は一体どうなるんでしょうか?トイレが使えなくなったら30階まで一日何度も階段を上下できますか?液状化で周辺道路も通行困難になったら、給水車も来れないかもしれません。また、木造家屋の密集地では、大規模火災による火炎烈風(竜巻)も発生します。帰宅困難も大変な問題ですが、帰宅できた家に住めない、在宅の家族も危ういというのは更に辛い。そんな都心難民が溢れた時、どんな事態になるんでしょうか?「生き延びてナンボ」というのも幸せのうちと私は思います。
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