2008年1月7日月曜日

上下の視線

ここまで、外から見える/見えないという観点でお話をしてきました。
建築家が工夫する視線の制御はこれだけではありません。

見上げられる、見下ろせる という上下の視線も結構大事です。

●高いところは気持ちが良いのは、視界が下に広がって征服感も出てくるから・・・。宇宙戦艦ヤマトの艦長デッキのように、高い位置から全体を見下ろせると、偉くなったような気がしてきます。
階段の踊り場に、ワークコーナーを設け、家族を見下ろしながら仕事をするお父さんもいます。

●反対に見下ろされるのは、動物園の動物みたいであまり嬉しくありませんが、高い天井を見上げるのは開放感があって気持ちが良いものです。
吹き抜けや勾配天井で、開放感を出した家は、建売でも沢山ありますね。

●また、階段を上下に移動すると、クレーンカメラのように視界が移り変わるので、空間の作り方によっては映画のヒロインになったような感覚も味わえます。
リビングに開放的な階段を設けたり、階段を組み合わせて広めの踊り場を作り絵を飾ったりするなども楽しい。



●道路から一段高い部屋は、外から見えず、部屋の中からは眺望が開けます。
部屋を見上げられても天井しか見えません。

タワーマンションのように征服感を極度に高める高度もありですが、高い管理費を払う覚悟を決める前に、建築的にはいろいろできる事がある事を思い出してみてくださいね。

意外に好評なのが、玄関の正面につながる直階段。玄関に入った途端、視線が素直に誘導されるので、吹き抜けでも無いのに「わぁ、すごい」と感想をいただいいたりします。

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