建築作品の中には、外と中との境界を曖昧にしてしまうものさえあります。部屋なのに壁が無いとか、屋根が無いのに床が続いているとか、です。ここを外と思うか中と思うかはその人次第。
まぁ、ここまで思い切った事ができるのはかなり恵まれていると思うのですが、、、、
以前、中庭のあるモデルハウスで、妻子が別の場所を見学中に、
私:「中庭は建蔽率にも入らなくて日差しも行き渡るから良いんだけど、壁や窓が増えてコスト高になるよね?」
営業:「そうですねぇ」
私:「ならば、新宿NSビルみたいに、吹き抜けの上に開閉式のガラス屋根を設けて、ここは外って事にします、としたら壁を作らずに済むのでは?」
営業:「そうですが、床はどうします?床を作ると建蔽率に入る場合もありますね。」
私:「ならば、床を設けずに庭にしたらどうなる?」
営業:「うーん、壁が無いなら土からの湿気とか虫とかどうなるんでしょう。かなりの冒険ですねぇ。」
と、暇に任せた放談をした事があります。 内なのか外なのかは、コストにも響いてきます。
マンションのバルコニーも、内外の境界が曖昧にできますが、必ず天井というか上階の床が被さるので、開放感や日差しの差込はイマイチです。広いバルコニーに惹かれたら、一戸建ての青天井、開放的なバルコニーや庭も考慮してみたらいかがでしょうか?
ちなみにさきほどの放談の続き。
天窓と透明ポリカーボネート床で、1階まで陽光を落とす事はできるので、屋外に近い照度を得る事もできます。 これだと、「中なのに外みたい」となり、日照は壁なしの中庭と同じになります。床は建蔽率に入りますが通路等に実用的に使えます。また、ポリカーボネート床をグレーチング(格子状の金属蓋)にすると、容積率には入らなくなります。※
周囲から日差しが入らなくとも、屋根には陽が当たっている事がほとんどなので、そんなときはかなり有効な手法です。マンションではできませんぞ。
※自治体によって解釈が異なるので注意
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