2008年1月7日月曜日

外に閉じ内に開く

ここ最近流行りなのが「外に閉じ内に開く」という建築手法。

窓を外に設けず、内庭に思いっきり開放的な窓を設けるという手法です。周辺が建て込んでいる場所では、窓を設けても景色は良く無いし、かえって部屋を覗かれるだけなので合理的です。
建物の形をロの字型にできなければ、家と外部との間に高い壁を設け、プライバシーを確保した内庭を作りします。庭には屋根をかけないので、空には開いている事になります。
内庭はグリーンや、ウッドデッキ素敵なテーブルなどで演出する事で、部屋の中のように感じさせます。というか、部屋と一体で計画します。安全かつプライバシーが保たれているので、例えば風呂上りのスッポンポンでビールを飲むとか、露天風呂を作るとか、いろいろ楽しみも増えます。屋外なのに他人に見られないというのは、普段味わえない開放感がありますね。

さて、これはこれで良いのですが、「外に閉じ内に開く」が行き過ぎるとせっかく庭に出ても日差しや風を高い塀が遮ってしまい「塀の中」みたいに四角い空ばかり見る事にもなってしまいます。「外に閉じ内に開く」は都市景観が美しくない日本ならではの考えかと思います。また、このような家ばかりだと、緑が無い町になってしまいますね。

私は庭に出たら、多少は外を歩く人たちと挨拶や会話を交わしたりできた方が良いのでは、と思っています。スッポンポンでは犯罪になりますが、浴衣でビールを飲んでいるのをご近所さんに見られても構いませんので。庭を私物と考えるか、オープンカフェや下町長屋の路地のような半公共・共有エリアと考えるか、の違いですね。後者だと、見得も気にして庭をそこそこ手入れをする必要も出てきます。

快適な暮らしをしたいならば、見られようと見られまいと手入れをして綺麗に保ちたいですよね?多少だらけてもリラックスしたいならば、他人には見られたくはありません。「外に閉じ内に開く」は、ルーズな生活を好む人向きかもしれません。

と、考えてみるとわかるのですが、普通の庭が欲しいと思ったら、庭の手入れを楽しめるかが鍵になります。掃除や草木の手入れを楽しめるなら、毎日の人生を豊かにしてくれる糧になるでしょう。そうでなければ、「あぁ、掃除しなきゃみっともない」と心の負担にすらなってしまいます、ちょっとでも疑問に思ったら、本当にコストをかけて庭を手に入れるか、冷静に考えてみてはいかがでしょうか?

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