先日、箱根の高級旅館に泊まりました。
近代和風建築で有名なのですが、計算され尽くされた建築空間は、それは見事なものでした。
谷を見下ろす見事な景観と、静寂。近代建築と和が織り成す斬新な空間。
そんな空間に身を置ける幸せを感じつつ、それでも思ってしまった事があります。それは
「こんなに美しく維持するのに、どれだけの手間をかけているのだろう?」
築20年なのに、
白い玉砂利には雨の汚れや苔が付いていません。交換しているか、磨いているかです。
高さ5mはあろうかという高いガラス壁はピカピカ。外側、内側ともに丁寧に拭かれている。
白い大きな壁にも染み一つ無い。定期的に塗り替えている。
長い水盤には苔が生えていない。案の定、毎週徹底的にデッキブラシで清掃されていました。
こうして考えると、「やはり、高級旅館だから成り立つ建物だな」と思わざるを得ません。
一般の住宅で規模が小さくとも同じことをすれば、メンテナンスだけで破産しかねません。
メンテナンスに手間やお金をかけられない住宅は、
手入れをしなくとも美しく風化するか、汚れないかが重要になってきます。石や木、レンガなどの自然素材は、この点有利です。錆びた鉄を「自然素材」と呼ぶ人もいますが、風化するという点で同感です。
風雨にさらされ、色が褪せたりしていくにつれ、侘びサビの風情が出てきます。
美しく風化できるか?そんな目で住宅を見てみるのはいかがでしょうか?
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