一戸建てでバルコニーを活用しようと思うと、実はいろいろと制約があります。
まず、法律で、一定以上のバルコニーは床面積に入ってしまうので、容積率の制約にひっかかります。都心だと、結構キチキチの容積で建てますので、部屋とバルコニーとで面積の奪い合いになります。
確か、70cm以上の張出し、支柱があるバルコニーがこれに該当するはずです(最新の法規を確認してくださいね)
70cmだと、椅子一つ置けるかどうかの幅で、ほとんど使えない場所になってしまいます。また、長い張出しはメンテ上不安があるので、支柱を立てたくなる。だったら、床面積に入れなさいという事なんだけど、どうも納得がいきません。
ここには逃げ手があって、自治体によって解釈が変わるのですが、バルコニーの床をグレーチング(金網)にすれば、床面積に算入しないという便法があって、これを活用する家も多いです。
次にコスト。グレーチングもそれなりに値段が張りますし、防水塗装を行うと面積が広くなるほどコストも上昇します。でも、部屋の床面積あたりのコストに比べれば低くなるので、よく検討すると良いでしょう。
それから、台風などの大雨の時、部屋に雨が入ると大変なので、バリアフリーでつなぐ事が難しいというのもあります。晴れた日はバルコニーも部屋と床続きで一体に使いたい・・としたい所ですが、完璧な排水ができないと浸水被害に遭ってしまいます。我が家の場合は無残にも高い敷居が設けられてしまいました。この点、メンテは大変ですがウッドデッキは有利です。
そして、最後が大事なんですが、いつ利用できるか?です。雨の日は使えない、風が強くても使えない、花粉、やぶ蚊、洗濯物、近所の視線などなど、意外に障害が多いのです。ちょっと夕食をバルコニーでと思っても、土埃まみれの床やテーブルとイスを拭くだけでウンザリしてしまったり・・・。土や芝生を入れれば庭同然に使えるのですが、防水と補強のコストが更に上乗せされます。さらに、エアコンの室外機やゴミバケツなんかも置かなきゃならないので、騒音や熱、臭いなども出てなかなか快適なバルコニーを手に入れるのは難しい。。。
という事で、バルコニーを活用するのは意外に簡単では無いという事は頭に置いておいて良いでしょう。
それでも我が家は諦めませんでした。エアコンの室外機は専用の張出部に追い出す、洗濯物とゴミ箱ゾーンとは分ける、ラティスで視線をコントロールするなどの建築対策をとり、椅子やテーブルは定置でなく使う時にダイニングから持ち出し、蚊取り線香を大量に使い、ようやく年に数回バルコニーディナーを楽しむ事ができるようになりました。妻は言います「そんなにBBQやりたいなら、隣の公園でやればいいじゃん」「えー、だって準備と片づけ大変じゃん」そう、バルコニーディナーなら食器の片づけなどは楽なんです。料理もキッチンで作りますから。それでも、公園BBQの方が回数は勝ってます。
今年はタイルマットを敷いたので、バルコニーをより多く使える事でしょう。そのうち、バルコニーに蚊帳を吊ってハンモックで過ごしたいな。まぁ、家づくりは建ってからも続くし、障壁を乗り越えながら毎年少しずつできる事が増えていく方が楽しいでしょう。持ち家はいじって楽しんでナンボだと思います。バルコニーを物干し場以上の場所にできるかどうかは、あなたの創意工夫と熱意にかかっています。
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